四十九日のお布施の上書きの書き方について
四十九日をはじめとする法要を行った場合、当然ながら僧侶に来ていただいて読経をしてもらいます。
お通夜や告別式に参列することはあっても僧侶へのお布施を用意する機会はそうありませんから、お布施の表書きなどをどう書いたらよいのか悩むのではないでしょうか。
一般的に通夜・告別式のときは水引のかかった不祝儀袋を使用しますが、お布施の場合には不祝儀袋は使用しません。
最も良い方法はお金を半紙などで包み、その上から奉書紙を使って慶事の時のように包むのが良い方法だとされています。
しかし現在では便利さから真っ白な封筒に入れて渡すことが多くなっています。
この時の表書きの書き方としては、中央上部に「お布施」とかき、その下に「田中家」のように施主の苗字、もしくは氏名を書くようにします。
四十九日ということから薄墨で書く方がよいと思われがちですが、法要の場合は薄墨で書くことはありません。
昨今ではスーパーなどに上書きがされている専用袋も売られていますから、これを利用してもかまいません。
またもし四十九日に僧侶に遠くから来ていただくのであればお車代が必要になります。
さらに葬儀後の会食に参加されないようであれば、御膳料をお包みします。
これらはそれぞれの表書きを同じように白い封筒に書いて、それぞれにみあった金額を包むようにします。
いずれも僧侶がお帰りになる時に、お礼の言葉とともに、お盆などにのせてお渡しします。
全て同じタイミングでお渡しするわけですから、一つの袋にまとめてしまってもよいかと思うかもしれませんが、それぞれの上書きを書いた袋を用意して個別に包みましょう。
また引き出物を用意するのであれば僧侶の分も準備するのが一般的です。
こちらも僧侶がお帰りになる時にまとめてお渡しします。
書き方自体は決してむずかしくはありませんが、水引がいるかどうかで悩むことが多いようです。
地域や人によっては不祝儀袋を使用する人もいらっしゃいますが、基本的には僧侶に不幸があったわけではありませんから、いわゆる御礼の一つと考えて水引のないものを使用するのが一般的といえるのではないでしょうか。